9.ワインの神秘

エジプト古代文化に始まるギリシャやローマ古典時代、中世のルネッサンスやバロックから20世紀までにいたる数多くの芸術作品が、ワインは神が人間に与えた贈り物であることを明確にしている。ワインは人間にとって生きる喜びの源の一つである。

既に古代エジプトのピラミッドの壁文字にワインが“天の子”つまり神の賜物として理解されている。古代ギリシャやローマではワインは神“ディオニュソス”又は“バッコス”の化身であった。キリスト教は「晩餐の懲罪」 - ワインをキリストの血と考える - なしには考えられない。

粘土剤のワイン専用容器 - アンフォラ、カンタロイなど - に水でうすめてから飲んだ濃厚なワインを保管した。古代には、ワインを飲むことは儀式的であった。豪華なケルト時代の青銅のワイン差しなどがケルト時代の貴族の贅沢な酒盛りの様子を証明している。紀元4世紀初期の最古のローマワインが今も残されている。石棺に入れられたワインは冥途への旅の弁当であった。

ケルト時代の領主の高価な副葬品に囲まれた墓は、ファルツ地方が重要なワイン産地であったことを証明している。古代ローマの歩兵隊が豊かな土地を見つけ、ワインを作りはじめた。シュパイヤー司教区周囲の修道院では僧たちがワイン作りを行っていた。今日にいたるまで、ワインはこの地域を性格づけてきた。現代までワインはその魅力を少しも失っていない。社会的そして精神的な移り変わりの鏡としてワインは新しい意味をもつ。


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